AirPods Max 2のレビュー、音質改善は評価も買い替え判断は割れる
Appleの第2世代オーバーイヤーヘッドホンは音とANCの改善で高評価を得た一方、変わらないデザイン、20時間駆動、549ドルという条件が既存ユーザーの買い替え判断を難しくしている。
AirPods Max 2の詳細レビューが出そろい始め、評価の軸もはっきりしてきた。Appleは3月16日の発表で、従来比最大1.5倍のアクティブノイズキャンセリング、新しい高ダイナミックレンジアンプ、Adaptive Audio、Conversation Awareness、Live Translation、そしてUSB-C経由の24ビット/48kHzロスレス再生を訴求していた。
MacRumorsのレビューを見る限り、音まわりの改善は単なる宣伝文句ではない。低域はより整理され、楽器の分離感も向上し、ANCも初代より一段強くなったと評価されている。H2チップと信号処理の刷新が実際の体験にもつながっている、というのが今回の重要な確認点だ。
一方で、迷いの種は変わらなかった部分にある。AirPods Max 2は外観をほぼ維持し、Smart Caseの考え方もそのまま、バッテリー駆動時間も最大20時間のままだ。MacRumorsは重量が385グラムのままである点も指摘しており、プレミアム帯のオーバーイヤー製品としては依然重い部類に入る。Bloombergも4月9日、2020年モデル所有者にとってはフルプライスの買い替えを正当化しにくいと評した。
そのため、この話題は4月1日の発表記事とは別の意味を持つ。あの日はAppleの主張を整理する日だったが、4月9日は独立レビューが何を上積みしたかを見る日だ。最も妥当な整理は、AirPods Max 2は確かに良くなったが、重さ、電池持ち、549ドルという価値判断まで一気に解決した製品ではない、ということになる。