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Apple、Apple Musicを値上げしApple Oneの2プランも引き上げ

Appleは米国でApple Musicを値上げし、Apple OneのFamilyとPremierも引き上げた。Musicの値上げ理由は示したが、バンドル側の独立した説明は見当たらない。

2026年7月17日4分財務

Appleは米国でApple Musicの料金を引き上げた。Appleの料金ページでは、Individualが従来の10.99ドルから11.99ドルへ、Familyが16.99ドルから19.99ドルへ、Studentが5.99ドルから6.99ドルへ変更されている。

Appleは以前にも同じことをしている。しかも比較が正確にできるほど最近の話だ。2022年終盤、同社は米国のApple MusicをIndividualで9.99ドルから10.99ドルへ、Familyを16.99ドルへ引き上げた。今回の値上げの出発点になっている数字がそれである。当時メディアに示した説明も今回と同じで、ライセンス費用の上昇だった。2015年の開始時の価格をそこまで維持してきたサービスにとって、4年足らずで2度の値上げはリズムの変化にあたる。

ライセンス費用は、この事業において実在するうえに、異例なほど大きな費目だ。音楽ストリーミングの購読料の大半は権利者に還流する。録音についてはレコードレーベルへ、楽曲については出版社と著作権管理団体へ、という具合だ。契約は定期的に再交渉され、通常は購読者1人あたりの最低保証が含まれる。その料率が上がったとき、ストリーミングサービスに取れる道は3つしかない。コストを自社で吸収するか、それを薄められるだけの速さで購読者を増やすか、表示価格を引き上げるかだ。この数年、業界全体が3つ目に手を伸ばしてきた。あるサービスの値上げのあとに他のサービスの値上げが続きやすいのは、そのためである。

影響は音楽単体にとどまらない。Apple Oneのページでは、Individualは従来どおり月19.95ドルのままだが、Familyは25.95ドルから27.95ドルへ、Premierは37.95ドルから39.95ドルへ上がっている。つまり、最下位プランを据え置いたまま、上位2段階が動いた形だ。

見出しよりも計算のほうが興味深い。Apple MusicのIndividualは1ドル上がったが、Apple OneのIndividualはまったく動かなかった。Apple MusicのFamilyは3ドル上がったのに対し、Apple OneのFamilyは2ドルの上昇にとどまる。どちらの比較でも、バンドルは値上げをそのまま転嫁せず、一部を吸収している。つまりApple Oneは、絶対額では高くなったにもかかわらず、Music単体との比較では前日よりわずかに得な選択肢になった。両者を比べる人は、以前の結論がそのまま通用すると考えず、もう一度計算し直す必要がある。

サブスクリプションの価格設定ではよくある戦略だ。バンドルは解約を防ぐための備えなので、企業としては最も大きく値上げしたくない場所にあたる。Apple OneはMusic、TV+、Arcade、iCloud+のストレージをまとめたもので、Premierではそれ以外のサービスと最大のストレージ容量が加わる。上位プランは世帯が集中する場所でもある。複数の端末、複数のライブラリ、1つの請求書という構図だ。そのため最も離れにくい顧客であると同時に、どれか1つの項目の変更の影響を最も受けやすい顧客でもある。

AppleはMusicについては理由を明言したが、バンドル全体の各数字に個別の説明を添えたわけではない。9to5Macが伝えたAppleのコメントによれば、Apple Musicの値上げはライセンス費用の上昇が理由とされている。この説明はMusic単体には直接対応する。一方で、Apple Oneのページ自体にはFamilyとPremierの値上げ理由を別立てで説明する文言は見当たらない。

読者にとって重要なのは、Appleの値上げ波がハードウェアだけでなく継続課金サービスにも広がったことだ。Apple Music単体の負担が上がり、複数サービス利用者にとってのApple Oneも以前ほど価格の避難場所ではなくなった。

新料金が適用される前に、やっておく価値のあることがいくつかある。この種の価格改定は通常、即時ではなく次の請求サイクルから適用され、購読者には事前に通知される。つまり、自分が実際に何に払っているのかを点検する時間が残されている。確認すべき点は絞られる。バンドルに含まれるサービスのうち、ひと月に実際に開くのはいくつか。iCloud+のストレージは本当にどれだけ必要か。世帯の中に音楽ライブラリは2つ以上あるか。またAppleは以前から、Musicの個人プランに割引のある年額プランを用意しており、月額が上がるたびにこの選択肢の魅力は増す。

学生は自分のステータスを別途確認したほうがいい。学生料金は在学確認に基づいており、確認が切れると通常料金に戻る。そのため、この区分の値上げは有効期限切れと重なって影響が二重になることがある。米国外の読者は、ここに挙げた数字が米国のものである点に注意してほしい。Appleは市場ごとに購読料を設定しており、値上げが他国に同時に、同じ比率で及ぶとは限らない。

より大きな示唆は、Appleが価格の圧力をどこにかけているかにある。サービスは、何も出荷せずに成長する事業だ。そして購読者基盤は、新製品を出さずに顧客1人あたりの売上を増やせる唯一の場所でもある。だとすれば、定期的な価格改定は時折起きる出来事ではなく、構造的な特徴ということになる。残る問いは、Appleの他の購読サービスもMusicに続いて値上げされるかどうかだ。Appleは何も述べておらず、7月17日の時点でどちらの方向も示していない。

出典
Apple Music
Apple One
9to5Mac — Apple raises prices for Apple Music and Apple One subscriptions
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