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Apple、iCloud+にTVとArcadeを組み込む。ただし対象は一部の国
Appleは9月15日、有料のiCloud+プランにApple TVとApple Arcadeを追加料金なしで含めると発表した。対象は100を超える国と地域で、最も安い50GBプランも含まれる。さらに一部地域では、広告なしのラジオ局を集めたApple Music Selectも提供される。米国、カナダ、オーストラリア、英国、欧州の大半は今回の対象外だ。
変更された内容
これまでiCloud+は、追加ストレージとプライベートリレー、メールを非公開にする機能などを中心としたサービスだった。Apple TVとApple Arcadeは別々に料金を払うサービスである。対象地域では、有料iCloud+を契約していれば、Apple TVの作品とApple Arcadeのゲームに追加料金なしでアクセスできる。Appleの案内では、ファミリー共有でも同じ特典を共有できる。
対象にはインド、シンガポール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ウクライナ、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、モザンビークなどが含まれる。展開は9月中に完了する予定で、国や地域によって開始時期や利用できるサービスが異なる。既存のApple TVやApple Arcadeの契約者には移行が行われ、ゲームの進行状況も引き継がれるとAppleは説明している。
なぜ米国と欧州は対象外なのか
Appleの発表は、市場ごとの除外理由を説明していない。対象地域の多くでは、iCloud+を入り口に映像とゲームを試してもらう効果が大きい一方、米国や欧州ではApple OneがすでにiCloud、Apple TV、Apple Arcade、Apple Musicをまとめている。iCloud+に同じ特典を加えれば、より高いApple Oneから利用者を移す可能性がある。
これはAppleの公式説明ではなく、料金設計から読める結果だ。今回の地域分けを世界共通の第一段階とみなす根拠は、発表文にはない。米国や欧州で後から同じ特典が始まるかどうかも、Appleは示していない。
Apple Oneとの違い
Apple Oneは2020年に始まり、個人、ファミリー、プレミアのプランでApple Music、Apple TV、Apple Arcade、iCloudを組み合わせる。上位プランにはFitness+なども含まれる。今回のiCloud+の変更は、そこまで大きなパッケージではない。Apple Musicの音楽カタログ全体やFitness+は付かず、iCloudの料金だけで一部の映像、ゲーム、ラジオを使えるようにする。
そのため、対象国で音楽のオンデマンド再生やFitness+を必要としない利用者には、Apple Oneより低い料金で実用的な組み合わせになる可能性がある。一方、すでにApple Oneを契約している人にとって、どのサービスがどの契約から提供されるかを確認する価値がある。
Apple Music Selectを見落とさない
Apple Music SelectはApple Musicの全カタログではない。Appleが選んだ広告なしのインターネットラジオ局で、Apple Music 1などのラジオに近い位置づけだ。オンデマンドの楽曲を無料で開放するのではなく、地域に合わせた放送を追加することで、iCloud+の価値を上げる設計になっている。
契約者が確認すること
対象国でApple TV+やApple Arcadeを単独契約していた人は、設定画面で移行後の状態を確認したい。Appleの説明どおりなら単独契約は整理され、iCloud+からアクセスできるようになるが、請求と利用権の表示が切り替わる時期には差が出る可能性がある。ファミリー共有のメンバーが異なる国にいる場合の扱いも、Appleは詳しく説明していない。
結論は地域によって違う。有料iCloud+だけでTVとゲームが使える国では、契約内容を見直す価値がある。対象外の国では、今回の発表を自国への提供開始と受け取ってはいけない。Appleが市場ごとの提供状況を更新するまで、Apple Oneや各サービスの契約を解約する判断は、実際にアクセスが有効になったことを確認してから行うべきだ。