
Steve Jurvetson / Wikimedia Commons, CC BY 4.0
13歳のSteve Jobsが作った科学プロジェクト、3万4375ドルで落札
13歳のSteve Jobsが作った科学展の作品がRR Auctionで3万4375ドルで落札された。SCRの説明、家族を通じた来歴、Apple創業50周年が価値を支えた。
3000ドル未満から3万4375ドルへ
今週、RR Auctionでの入札が締め切られたのは、Steve Jobsが1968年、13歳のときに作った科学展の作品だった。ベニヤ板の展示は、オークション終盤の直前まで3000ドルを下回っていた。9to5MacとMacRumorsのオークション報道によれば、最終的な落札額は3万4375ドルだった。
このロットは、Apple創業50周年を記念した約150点の出品の一部だった。この価格は、普通の学校プロジェクトの評価額ではない。会社がまだ存在しなかった時期の創業者につながる品に対して支払われた上乗せ分である。
SCRとは何か
蝶番付きの板には2つの実演回路と10ページのレポートが付いている。タイトルは「シリコン制御整流器(SCR)とは何か」と問いかける。パネルは、P型とN型の半導体層を交互に配置した木製模型、試験回路、25アンペア品の図解を使ってこの部品を説明している。レポートの日付は1968年2月29日である。
シリコン制御整流器は、トリガーを受けた後も導通状態を保つことができる半導体スイッチである。1960年代後半には、モーター制御や調光を含む本格的な産業用電子機器の分野で使われていた。この技術的な選択によって、この作品は一般的な学校の展示よりも多くを物語るものになっている。
若き制作者からの指示書き
指示の一つは、審査員に2つ目の回路とオシロスコープを接続し、その後は電源を抜くよう求めている。小さな細部だが、この作品を静的な板から、他人が操作することを想定した実演装置へと変えている。この作品は、説明し、検証し、そして自らの見せ方まで管理しているのだ。
とはいえ、これは解釈であって予言ではない。この板の中身が、後にJobsが何を作るかを証明するわけではない。示しているのは、難しい題材を選び、異例の丁寧さでそれを提示した一人の子どもの姿であり、だからこそこの実物は、後年サインされた製品よりも多くの情報を伝えている。
Jobs家に60年間伝わった来歴
RR Auctionによると、この作品は数十年にわたりロスアルトスにあるJobs家の敷地に残されていた。市場に出たのは、婚姻関係による義理の兄弟であるJohn Chovanecを通じてである。MacRumorsによれば、Steve Jobsは古い私物を引き取ることを繰り返し断り、その品々は家族の手元に残された。
この来歴が重要なのは、後から有名な名前を結び付けただけではなく、記録に残る一家の歴史そのものにこの板を結び付けているからである。ここで使用している写真は同じ板と回路を写したものだが、RR Auctionの商品写真ではない。クレジット表記はWikimedia Commonsが出典であることを示している。
50周年オークションの他のロット
この科学展の作品は、今回のオークションで最も高値が付いたロットではなかった。第2ロットで製造された稼働品のApple-1は49万9363ドルに達した。Steve Jobsのサイン入りApple名刺は15万6658ドルとなり、同じ家族コレクションの他の品々も、それより小さいながらなお相当な額で落札された。この比較から、学校の作品は、複数の希少性の水準を持つ市場の中間に位置づけられる。
この板が特に希少なのは、次の一点による。すなわちApple創業以前のものであり、会社の製品カタログが存在する前の技術的関心を記録している点だ。Apple製品は何百万も存在するが、この特定の学校プロジェクトそのものと言える現存品は一つしかない。
2026年という文脈が変えたもの
Appleは4月1日に創業50周年を迎え、周年オークションは商業的な節目だけでなく、その前史にも買い手の目を向けさせやすくする。学校のプロジェクト一つで創業者のすべてが説明できるわけではなく、このオークション価格を歴史的な合意と取り違えるべきではない。それでもこれは一次資料である。10代の若者が作り、家族が保管し、今こうして詳細に撮影された一点なのだ。
この組み合わせこそが、単なる郷愁以上にこの結果を説明している。このSCRの作品は、技術文書であり、家族が保管してきた物であり、同時に周年記念のコレクターズアイテムでもある。3万4375ドルという価格は、この三つの物語がどれほど強く互いを補強し合えるかを記録している。
ただし、Appleの後年の製品との比較には有用な限界がある。この作品は初期の好奇心の証拠であって、この10代の若者がすでに会社のデザイン哲学を発明していたことの証拠ではない。収集家は来歴の連なりとJobsとの唯一無二のつながりに対価を払っているのであり、歴史家はこの実物を活用しつつも、板の上に見えるものと、後にその作者をめぐって作られた物語とを区別し続けるべきである。